三沢市「おらほの寺子屋」地域の力で介護予防
皆様、『おらほの寺子屋』という名前を聞いたことはありますか。
これは三沢市内で取り組まれている地域の高齢者を支援する活動の一つです。令和2年6月の時点では、市内各地域の39の団体がこの活動を展開しています。
広報みさわ2020年7月号において特集が組まれています
広報みさわ2020年7月号において5Pまで「おらほの寺子屋」についての特集が組まれています。
是非、広報みさわ2020年7月号をご覧頂ければと思います。以下からPDF版をダウンロードできます。
高齢者が自立した生活を送れることを目的とした活動であり、地域の力を使って高齢者の介護予防を行う事、様々な活動が行われています。
具体的な活動内容を知りたいという方もいらっしゃるかと思いますので、今回はこの『おらほの寺子屋』について解説していきたいと思います。
『おらほの寺子屋』はどのような活動があるの?
『おらほの寺子屋』では、地域ごとに様々活動を行っています。
外部講師を招いてフラダンスやフラワーアレンジメントの教室を行うこともあれば、バスで旅行に出かけることもあります。
〇古間木地区では2014年に新そばづくりを行いました。
新そばづくりには『おらほの寺子屋』メンバーと古間木小学校の児童が一緒になって取り組みました。ただそば作りを行うだけではなく、子供と交流するという機会を設けている点が素晴らしいと考えます。高齢者の方も、小学生の子供たちも普段は味わえない貴重な経験を得ることができたと思います。
〇浜三沢地区では月1回の活動を行うなかで、一つ大型の作品を作り上げています。
2011年にこれまでの自分自身の人生を振り返りながら人形作りを行い、1枚の大型パネルに展示されました。そして2012年には終戦前の米作りの様子を制作しました。こちらも人形を用いて制作されましたが、パッチワークや刺繍などもあしらわれ、人形の服から農器具まで実に丁寧に作られていたようです。
2011年、2012年のどちらの作品も、制作後には市に寄贈されました。
他にも『おらほの寺子屋』では地域ごとに様々な活動を行っています。最近は新型コロナウイルスの影響もありますが、オンラインを利用したヨガ教室など、各地域で工夫して取り組んでいるようです。『おらほの寺子屋』の活動は月に1回など定期的に行っていることが多いですので、気になる方はお住いの地域の活動を是非調べて頂ければと思います。
『おらほの寺子屋』はどのように運営されているの?
『おらほの寺子屋』は市の審査により基準を満たした団体が運営をしています。基準を満たした団体に、市より補助金が交付される仕組みになっています。
問い合わせ・申し込み先は 三沢市介護福祉課包括支援係です。 電話0176-51-8773
➡ご興味を持たれた方は、是非お問い合わせお願いいたします。
そして、市から支援を受けた団体は以下の4つの点に気をつけながら『おらほの寺子屋』を運営しています。
〇引きこもりにさせないことが大事
〇気軽に参加できる環境をつくる
〇運営者の押しつけにならないようにする
〇活動が停止しないよう気をつける
いずれも活動を有意義なものにするには重要なことだと考えます。
このような活動を続ける中で、地域の参加者に変化が見えてきてます。
『おらほの寺子屋』が設立する以前は、ご年配の方同士のコミュニケーションは少なかったのですが、活動を続けていくうちに交流の機会も増え、また、参加者が地域の目に触れやすくなり、家族が気づけなかった体調の異変などを発見できたとの事です。
これからの時代は少子高齢化の影響で、このような活動がますます注目されていくことと思います。この活動がさらに活発に行われ、ご年配の方でも安心して住みやすい地域づくりにつながることを私も目指していきたいと思います。
投稿者プロフィール
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三沢市議会議員(1期目)。32歳。1989年(平成元年)生まれ。
古間木小学校⇒第五中学校⇒三沢商業高校(情報処理)⇒八戸工科学院(制御システム工学)を卒業後、六ヶ所村の日本原燃(株)で約5年間勤務、その後、社会課題解決に興味を持ち、東京のIT関連会社で約2年勤務し、2019年に三沢市へ帰省。
2020年3月に三沢市議選挙で初当選し、市議会議員として活動中。
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