三沢の若き経営者の紹介~畜産農家 荒谷涼香さん~

現在日本は少子高齢化・人口減少等の課題に直面し、労働者不足の課題は深刻です。三沢市も例外ではなく、将来を担う後継者を確保する事が難しい産業も数多くあります。

そんな中で、三沢市の若者の中に畜産業に自ら挑戦する方もいます。昨年より畜産農家として歩み始めた荒谷涼香さんです。

広報みさわ8月号の巻頭で特集されていましたので、荒谷さんについて記事にしたいと思います。

畜産農家を志すきっかけ

荒谷さんが畜産農家になりたいと志すようになったきっかけは、中学校のときの農業体験です。牛に哺乳を行う体験をしたときに、畜産農家になりたいと思うようになったそうです。

畜産農家になるという夢をもった荒谷さんは、夢を実現するために県立三本木農業高校を経て青森県営濃大学校に進学します。畜産の技術を学び取り、家畜人工授精師と牛削蹄師の資格を取得しました。

そして昨年2月、先輩の農家から3頭の繁殖牛を譲り受け、いよいよ農家として働き始めました。そのうちの1頭は中学生のころに哺乳の体験をした牛も含まれていました。

牛削蹄師とは…牛の蹄を定期的に切る資格を持つ人です。家畜の牛は運動量が少ないため、蹄が長く伸びてしまいます。そのため、定期的に伸びた蹄を切る必要があります。

荒谷涼香さんのお仕事内容

広報みさわより

荒谷さんは肉牛の繁殖農家として働いています。
※畜産農家は大きく分けると繁殖農家と肥育農家の2つがあります。

荒谷さんが始めた繁殖農家は、人工授精をして子牛を増やして生計を立てます。人工授精ができなければ仕事を続けていくことができませんが、それがなかなか簡単なことではないようです。

荒谷さんも最初は大苦戦したようで、人工授精が思うようにいかなかったとのことです。自分の力で受胎させることができたのは、農家を始めてから1年が経ったころでした。先輩農家の力も借りながら仕事に取組み、最近は受胎の成功率も5割ほどまで向上しました。

初めての出荷と将来の夢

今年の7月10日、荒谷さんにとっての初めての体験がありました。自分の育てた子牛の出荷です。子牛は電子入札による競りで買い手と落札価格が決まります。出荷日は約500頭もの子牛が競りにかけられました。落札の平均価格は1頭あたり50万円前後となっており、荒谷さんもその値段を目標としていました。荒谷さんは2頭出荷し、結果は53万9000円と60万円、目標額を上回ることができました。

現在荒谷さんは9頭の牛を飼育していますが、将来的には20頭くらいまで増やしたいと思っているようです。荒谷さんは畜産農家として働き始めて、人とのつながりの大切さに気づけたと言います。地域の先輩農家とのコミュニケーションが荒谷さんを支え、自信を与えてくれたのではないでしょうか。

さらに「今は自分の仕事に精一杯ですが、いつかは研修生を招き、研修生になにかのきっかけを与えられるようになりたい」と荒谷さんは今後を見据えています。

参考URL

公益社団法人日本装削蹄協会
http://sosakutei.jrao.ne.jp/sakutei-work/

日本農業新聞 [未来人材] 22歳。牛の哺乳体験きっかけ夢の繁殖農家に 苦闘…胸弾む初出荷 荒谷涼香さん 青森県三沢市
https://www.agrinews.co.jp/p50232.html

広報みさわ2020年8月号
https://www.city.misawa.lg.jp/index.cfm/12,38887,56,606,html

投稿者プロフィール

久保田隆二
久保田隆二
三沢市議会議員(1期目)。30歳。1989年(平成元年)生まれ。
古間木小学校⇒第五中学校⇒三沢商業高校(情報処理)⇒八戸工科学院(制御システム工学)を卒業後、六ヶ所村の日本原燃(株)で約5年間勤務、その後、社会課題解決に興味を持ち、東京のIT関連会社で約2年勤務し、2019年に三沢市へ帰省。
2020年3月に三沢市議選挙で初当選し、市議会議員として活動中。