インタビュー第1弾:三沢市の教育業界について

※この記事は実際に三沢市の有識者の方をインタビューして、今後の三沢市を考える内容です。

今回のインタビューするは三沢市で学習塾を経営されているY氏

※あくまでもイメージです。実名・年齢・経営されている学習塾名は全て非公開とさせて頂きます。

今回は、三沢市で学習塾を経営されているYさんにお話を伺うことができました。Yさんは、三沢生まれの三沢育ち。企業経営以外にも、市民団体の運営や様々なボランティア活動をされている方です。そのような立場の人が、どのように三沢市を見ているのでしょうか。
お忙しい中、お時間をとって頂き、誠にありがとうございます。

三沢市の政治や行政について

三沢市の政治や行政について思う所があれば教えてください。

Yさん

十数年くらい前までは、三沢市の政治・行政、それに関わる人を含めた特定の人達だけが、街づくりをしていた印象がある。地域住民の意見にあまり耳を傾けてくれなかった気がする。

例えば、アメリカ村が出来るというときに、これは面白いぞと思い、
〇アメリカ人に日常生活で使える日本語や様々なおすすめスポットを教える場所。
〇その他にも、いろんな地域からやってきた人達が、アメリカ人と交流し、アメリカを感じられる場所。
〇街中で、若い子達が学校で学んだ英語を、実践的に使える場所。
⇒アメリカ村にそんなエリアがあったらいいなと思って提案書を作り、担当者のところに持って行った事がある。

でも担当者は、その資料をちらっと見ただけで、「こういうのは自分でやってください」と言われて、追い返されちゃったことがあったな。

アメリカ村に対する提案書を担当者に見せるも、追い返されたと語るYさん
Yさん

その後、アメリカ村構想に協力していた県外の有識者に、その資料を見せたら、「今進めているアイディアよりずっといいよ。何で追い返されたんだ?」と不思議がってたけどね。

自分のテリトリー以外の人は排除の空気が感じられたし、若い人の意見や新しい意見は受け付けてくれない感じがした。学生の頃は、国際的で誰でも受け入れてくれる街だと誇らしげに思っていたが、それは間違いだったと大人になって初めて知った

でも、最近はかなり状況が変わってきたと思う。

特に評価しているのは市役所の方々。些細なことでも相談にのってくれたり、何かやる時にはアドバイスをくれたり、献身的に手伝ってくれたり、一緒に街を作っていきましょうという思いが感じられるね。

でも、議員さんにはまだそういった姿勢が見えてこない。私が知らないだけかもしれないが。

具体的に議員さんに対して想う所を教えてください。

Yさん

 まず、「分け隔てなく、市民の為に貢献する」という空気が感じられない。

どこか自分の利益、おそらく「票獲得」という意識が働いているんだと思うが、繋がりの深い人達だけの為に活動しているように見える。ひどい時には、何をやっているのか全く見えない議員さんがいる。

「地方自治は民主主義の学校」と中学校の教科書に載っているけども、市議会議員は市民の代表で、多くの市民の声をしっかり届けて、それに応えるのが仕事。それができていないような気がする。

 そして、政党や派閥で壁をつくっているところは好きではない。政党・派閥関係なく、それこそ去年話題になった「One Team」の精神で協力して街づくりをしていけばいいのになと思う。

 そうすれば、小さいことから大きいことまで、今までできなかったことがたくさんできるはずだ。議員・行政・地域住民が垣根を取り払って協力してこそ、三沢市が目指す「共生社会」が作れるとおもう。

議員が政党・派閥関係なく、「One Team」の精神で協力して街づくりをしていけばいいのになと語るYさん

政治に対して、具体的なご意見はありますか?

Yさん

 選挙の時、選挙カーから名前を連呼するのに時間を割かなくてもいいんで、議員さん全員に、「こういった街をつくっていきたい!」というものを自分自身でプレゼンしてもらいたい。その様子をマックテレビなり、youtubeなりで公開というのも面白そう。そして、1年ごと、もしくは2年後に、その成果を市民が評価するシステムをつくったらいいんじゃないかな。当選して、ハイ終わりじゃ意味がないんでね。

 あと、公費を使っての視察研修。議会だよりの「きずな」に視察報告が載っているけども、視察研修は、もっと中身が濃いものにして欲しい。視察前に「市民が困っているここを改善するために」とか「これからこのようなことを進めていきたいので」というものを示し、だからこの場所を視察に行きますというのを公表して頂きたい。視察後は、内容をしっかり伝え、市民が質疑応答できる場も作って欲しい。その中から、私たちの街ではこんなことができそうですねとか、次はこんな情報を得るためにここに行ってみようかという場所が挙がってきたりするかもしれない。

本題の三沢市の教育業界について

三沢市の教育業界について思われる事を教えて頂ければと思います。

Yさん

 三沢市は中学生の英語の平均点が県内でかなり高い方だとか言うけど、実態が分かってない人が多い。問題なのは「点数が取れる子」よりも「点数が取れない子」

 点数が取れる子は授業にもついて行けるし、自分で勉強していける。しかし、点数が低い子は自分で勉強できる状態じゃない。点数が低いもんだから、学校の先生から怒られ、家に帰ってからも「あんたちゃんと勉強してんの?もっと勉強しなさい!」とまた怒られる。何とかしようと思って学校で先生の話を聞いても、基礎ができていないので、難しい文法を教えられてもちんぷんかんぷん。

 これ、野球で例えるなら、ボールの握り方も分からない子にいきなり「130/140キロ投げろ」とか言うようなもんなんだよ。そしてその子はやる気をなくし、受験期にはもう手が付けられなくなってしまってしまうという状態になってしまう。

「点数が取れる子ではなく、点数が取れない子に対する課題がある」Yさん

Yさん

 「点数が取れない子に対する支援がほとんど無い」という問題がある。
本当は、学校で、習熟度別にクラス分けをするべきなんだろうけど、何かのルールがあるのか、力が働いているのかそれは無理そうだ。であれば、何らかの方法を考えなければならない。

一つの選択肢として学習塾に通うということがあるが、そのような子を受け入れてくれないとか、基礎から学び直すために多額の料金がかかるとかいった問題が出てくる。塾に子供を通わせられない状況の家庭もある。

地域全体で子供達を支えていく仕組みが大事。

点数が取れない子等の問題に対して、どのように解決するべきと思われますか?

Yさん

  基礎ができていない子の為に行政・地域住民が一体となってそのような子を支援する仕組みを作らなければならない。

 例えば考えられるのが、中学1、2年くらいの英語ができる地域住民はたくさんいると思うんで、そういった子達の支援を希望するボランティアを募る。

段取りよく教えなければまた子供が混乱してしまうので、英語指導に関わる人が、そのボランティアの人達に、どんな手順で何を教えればいいのかを指導する。そして各学校で放課後教えるなり、あるいは一つの場所に生徒を集めて指導すればいい。

この方法というのは他にもいい面がある。

 私が指導した生徒で、手間がかかった生徒ほど、大人になってからの繋がりが深い。教える際に勉強以外のことも話すし、逆に私が知らないことを教えてくれたりもする。そうすることで心の繋がりができるんだろうと思う。


地域全体で子供を支えるというのは、不登校の子やいじめの問題の解決策になる場合もある。

「地域全体で子供を支えていく必要がある」Yさん

大人が子供達にもっとチャンスを与えるべき

他に教育の事で、何か想う所はありますか?

Yさん

 三沢市は国際交流イベントが盛んだけども、もっとボランティアで参加した若い子達に、貴重な経験になるような仕事をさせた方が良いと思っている。
イベントによっては、書類配布だけとか駐車場係だけになってしまっている場合がある。ほとんど何もやらないでぼーっとしてただけという報告もある。

 もっと若い子を、イベントの企画から運営まで関わらせた方がいいと思っている。大人と一緒にものを作り上げることによって、様々なことを伝えられるし、それこそ心の繋がりができる。そうやって若い学生を成長させていく仕組みを作るべきだと思う。そうして育てられた子というのは地域に愛着を持つようになるはずなので、一旦外に出ても、また三沢に戻って来る可能性が高くなる。そしてその子たちが新しい街を作っていく。いわゆる続可能な社会を目指していくべきだね。

最後に、今の政治家に期待すること。

最後に、今の政治家に期待する事を教えてください!

Yさん

 三沢市では「市民提案事業」が毎年あるけど、実施団体によっては情報発信力が弱い団体もあり、魅力的な事業が伝えられないことがある。また、申請書類が複雑で、良いアイディアがあっても申請できない団体も存在する。いいものがたくさん埋もれてる可能性もある。そういった所を政治家がなんとかしていくべきだと思うよ。

Yさん「市内には、まだまだ魅力的なものがあり情報発信が大事」

コーディネーターのような間に入る調整役が必要という事ですね。貴重なご意見ありがとうございました。

インタビューはここまで終了です。

終わりに

最近は市内の色々な方と話しています。

今回お会いさせて頂いたYさんは、「私の意見はあくまでも1人の意見だから、他の人の意見も聞くべきだ」と言っておられました。

ですので、これからも色々な方にお話しを聞きにいき、市内の様々な課題やその解決法を勉強していきたいと考えています。

投稿者プロフィール

久保田隆二
久保田隆二
三沢市議会議員(1期目)。30歳。1989年(平成元年)生まれ。
古間木小学校⇒第五中学校⇒三沢商業高校(情報処理)⇒八戸工科学院(制御システム工学)を卒業後、六ヶ所村の日本原燃(株)で約5年間勤務、その後、社会課題解決に興味を持ち、東京のIT関連会社で約2年勤務し、2019年に三沢市へ帰省。
2020年3月に三沢市議選挙で初当選し、市議会議員として活動中。