三沢市の予算はどのような事に使われている?その2

前回の記事おさらい

まずは、前回の記事のおさらいをしますが、三沢市の予算は大きく分けて以下の3つ分かれると、意見させて頂きました。
1.立場の弱い人・困ってる人を皆で助けましょう
2.経済が活性化する事業に投資をしていきましょう
3.真に皆の為になる事業は行っていきましょう

前回の記事は上記から記事閲覧できます。

三沢市の予算科目一覧を確認

本記事では三沢市の予算科目について深く掘り下げたいと思います。

令和元年度(平成31年度)の当初予算では一般会計予算として221億2,300万円計上されています。

歳出(支出)科目は以下の通りです。
三沢市歳出

予算一覧を以下に示します。※1万未満切り捨て
➀議会費:2億1,484万
  ➡市議会議員の報酬や議会運営費用等
➁総務費:27億6,086万
  ➡人事、企画、財政、戸籍、統計や交通安全など、他部門に分類されない費用等
➂民生費:68億6,333万
  ➡障害者福祉、児童福祉、高齢者福祉、生活保護、国民年金等に関わる事業
➃衛生費:19億9,597万
  ➡病院事業、水道事業会計、廃棄物処理、公害対策等の事業
⑤労働費:4,517万
  ➡労働福祉に関する事業
⑥農林水産業費:7億194万
  ➡農業・林業・水産業振興等の経費
⑦商工費:10憶947万
  ➡商工業・観光振興等の経費
⑧土木費:33億6,595万
  ➡道路、公園や区間整理等の事業
⑨消防費:11億819万
  ➡消防・防災等の事業
⑩教育費:25億4,567万
  ➡学校教育・生涯学習・スポーツ振興等の事業
⑫公債費:14億9,156万
  ➡市債を返済する元利償還金と支払い利息
⑭予備費:2,000万
  ➡緊急用の経費

計:221億2300万

これらの予算を3つのパターンで分類してみました。

予算科目の細かい予算内訳を説明すると長くなりますので、私が前回の記事で定義した3つのパターンに分類します。
あくまでも大まかな分類になります。

※公債費と予備費は以下の3つのパターンに分類致しません。

1.立場の弱い人・困ってる人を皆で助けましょう

高齢者のイラスト

➂民生費:68億6,333万
 障がい者や子供、高齢者、生活保護者、健康保険、後期高齢医療保険関係等に関わる事業で、生活水準が低かったり、生活が苦しい人を救っていきましょうという予算です。

➃衛生費:19億9,597
 衛生費の内、市立病院運営に関わる事業が「困っている人を助ける」概念に当てはまると考えます。病院は通常、健全な方であれば、通う事はありませんので、多くの市民の皆様にとっては病院は全く使っていないのに、税金が支出されている感覚になりますが、病気がちな人や、身体の弱い人を皆で助けていく予算として、現代の政治では定義されていると言えます。

⑤労働費:4,517万
  シルバー人材の活用支援や子育てと仕事を両立させる為の支援事業です。仕事面で立場が弱い方や困っている方を支えて行きましょうという考え方になります。またこの労働費は労働力が上手くマッチングされれば市内の労働力が上がり、経済が活性化する事から「経済を活性化する事業」とも言えます。

⑨消防費:11億819万
 消防費も、困っている人を助ける考え方です。家が燃えてしまった時に、「自分で何とかして下さい」ではなく、皆で火災のトラブルを解決していきましょう・困っている人を助けましょうという考え方になります。

⑩教育費:25億4,567万
 小学校や中学校を運営して、子供を教育していきましょうという考えは立場の弱い方を救うという考えも含まれます。教育は投資的な意味も強いので、経済を活性化する事業とも言えます。

2. 経済が活性化する事業に投資をしていきましょう

街の皆さんのイラスト

➀議会費:2億1,484万
 議会では重要な予算や条例を決めているので、公益の為に活動していますが、市民の皆様が市長や議員を選び、三沢市を良くする活動を市長や議員に委託しているとも定義でき、税金で議会に投資しているという考え方ができます。

⑤労働費:4,517万
 シルバー人材活用や子育て世代の仕事支援を行う事で、市内の労働力が上がり、経済が活性化します。

⑥農林水産業費:7億194万
 三沢市の農業・林業・水産業に投資をする事で、三沢市の農業・林業・水産業の産業規模が大きくなり、人・物・金が自然に集まる事から、経済が活性化します。

⑦商工費:10憶947万
 三沢市の商業・観光業に投資をする事で、三沢市の商業・観光業の産業規模が大きくなり 、人・物・金が自然に集まる事から、経済が活性化します。

⑩教育費:25億4,567万
 子供から大人までに対して、高度な教育を提供する事で、市民の皆様が高い価値を生み出せる人材に成長し、社会・経済・地域への貢献度が高くなります。

3.真に皆の為になる事業は行っていきましょう

Win-WIn

➀議会費:2億1,484万
 議会は三沢市政の為にあり、市民全体(公益)の為に存在しており、皆の為になる事業と言えます。

➁総務費:27億6,086万
 総務費は人事、企画、財政、戸籍、統計や交通安全等に関わる費用ですので、皆の為の公益な事業です。

➃衛生費:19億9,597万
 衛生費の中でも、水道事業会計、廃棄物処理、公害対策等の費用は皆が必要とするサービスですので、皆の為の公益な事業です。

⑧土木費:33億6,595万
 土木費は道路、公園や区間整理等に関する事業ですので、皆の為の公共事業(公益事業)となります。

投稿者プロフィール

久保田隆二
久保田隆二
三沢市議会議員(1期目)。32歳。1989年(平成元年)生まれ。
古間木小学校⇒第五中学校⇒三沢商業高校(情報処理)⇒八戸工科学院(制御システム工学)を卒業後、六ヶ所村の日本原燃(株)で約5年間勤務、その後、社会課題解決に興味を持ち、東京のIT関連会社で約2年勤務し、2019年に三沢市へ帰省。
2020年3月に三沢市議選挙で初当選し、市議会議員として活動中。

2 thoughts on “三沢市の予算はどのような事に使われている?その2

  1. 中村 陽平 より:

    3.真に皆の為になる事業は行っていきましょう
    ⑧土木費:33億6,595万
     土木費は道路、公園や区間整理等に関する事業ですので、皆の為の公共事業(公益事業)となります。基本的には公益性がありますが、一部行き過ぎた土木工事(道路をたくさん作る)は建設会社の私益になる可能性があります。

    上記記載は、大きな誤解を招く表現だと思います。きちんと学び文面を訂正していただきたいです。

    インフラストラクチャーは、まちの社会基盤であり、経済基盤でもあります。そこに資金を投入できなくなった市町村は利便性・機能性を失い、ゆくゆくは消滅します。
    根本的に、目指すべきまちづくりのビジョンがあり、まちが形成されているのであれば、1円も無駄な土木費はありません。

    どのような産業で仕事をつくり、経済をまわし、心安らぐ国際文化都市を目指すのか?そこに具体的な都市計画が練られていないのであればおおよそそこに投じられる土木費は私益になりえますが、それは同時に行政も政治も仕事をしていないことと同じで、政治家や行政職員に支払われる賃金もまた、私益のために使っているということになります。

    市営住宅は必要ですか?きちんとした政策を練り、より良い経済が循環するまちであれば一人一人の所得が高くなり、市で住宅を建てなくとも市民一人一人将来設計ができ、家を建てらるようになるのではないでしょうか?

    なぜ繁華街に武道館や保健相談センターを建設しなければならないのですか?
    なぜ水道事業庁舎、分庁舎を建設しなければならいのですか?
    なぜ第三セクターで事業をまわさなければならないのか?

    DX化が進んで、人口が激減していく中で、どうやって爆発的に経済を良くしていくのか?
    さまざまな見直しが必要になるのではないでしょうか?

    建設業は地域における暮らしの安全と安心を支える大切な産業でもあります。
    一生懸命働き、利益をあげることが悪いことのように書かれておりますが、
    利益をあげられない企業しかいない街になったら、その街はどうなるのでしょうか?

    建設業の中(建設業は29業種あります)の土木工事だけをとりあげて、悪いイメージを抱かせる表現でとりあげるのは、やめていただきたいです。

    本気で三沢の経済を良くしようと考えているのであれば、現在投じられている土木費の予算はまったく足りていないのではありませんか?
    脆弱な経済・社会基盤しか持たないまちで暮らす人々は明るい未来を描けますか?

    ご検討のほどよろしくお願いいたします。

    1. 久保田隆二 より:

      この度は不快な記述をブログに記載してしまい、大変申し訳ありません。
      今回の記載に関しては三沢市の特定の業者様などの話を記載したつもりは全くなく、また、知識・経験の浅い私が議員当選前の2019年時点で記載させて頂いたものであり、まだまだ未熟であったことを反省しております。
      該当箇所の文言を削除させて頂きました。また、頂いたコメントにしっかりと目を通し、学ばせて頂きます。
      これからも、至らぬ点があると思いますが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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